【院試体験談③】生物系が数理情報系に挑んだ話:入試対策
前回の出願篇で「次回はTOEFLについて書く」などと言いましたが、正直TOEFLだけだとそこまで書くことが無かったので、レポート課題や入試対策のところまで一気に書いちゃいます。
6月に入ってからは解剖実習が神経解剖のフェーズに移行し、プレ卒研についても2番目の研究室(神経科学系)に移りました。これらを引き続きこなしつつ、その裏でレポート課題や入試対策を進めていきます。対策と言っても実際の勉強の仕方は結局人それぞれだと思うので、ここでは参考書紹介+α程度に留めておきます。
TOEFL(〜6月14日)
対策
5月中旬の数理情報学専攻の説明会で「TOEFLは早めに受けましょう」と釘を刺されました。不安になったので説明会終了後すぐに受験可能な日程を調べ、6月14日にえいやと突っ込みました。やっつけ万歳ですね。どの大学院を受けるにしてもTOEFLなどの英語試験はほぼ必須になると聞きますし、研究室探しや大学院選択とは独立して早めに受けておけば、後々焦ることなく済むと思います。
とりあえず自身が限られた時間の中でできそうなことは語彙力の強化と申し訳程度のリスニング訓練ぐらいだと思い、以下を購入して進めました。
TOEFLについては学術寄りの出題内容という前評判を聞いており、それに対応する形で諸分野の基礎語彙を固めるという方針が明示されていました。結果的に本番に生きたかと言われると果てしなく微妙ですが、何やかんやで軽い勉強になった気がします。
本番
TOEFL ITPによる団体受験がコロナ禍で行われず、代わりに自宅からのTOEFL iBTオンライン受験が可能となりました。時代ですね。
地味に自宅でテストを受けることも初めてです。自分のコンピューターが外部から干渉を受けるというのはなかなかに怖いものでした。自宅ではプラスチックダンボールを2つ縦に並べて板を橋渡ししたものを普段から机として利用していましたが、部屋の様子のチェック時に「それは机とは言えないので机を用意してください」というご指摘を受けました。日頃から机として使っていたのは事実なので割とショックでした。それ以外で一番机らしいものを探した結果、プリンター台を代用する形で何とか乗り切るに至りました。アホらしい話ですがこんなトラブルもあるかもしれないので、自宅受験を予定している人は変に突っ込まれないような受験環境を整えた方が良いかもしれません。会場受験も、現地に行かなきゃ行けない代わりにこのような面倒を減らすことのできる選択肢だと思います。
案の定ですが、日頃からリスニングもスピーキングもしていないので苦戦必至でした*1。リーディングも標準的と称される分量なので知人は時間内に余裕で終わったそうですが、テスト全般の解答速度が遅い私の場合はそれもかないませんでした*2。正直3時間ぶっ通しのテストをこの状態で受けるのはしんどいものでしたから、終わり次第気分転換を兼ねてスムーズに入試対策に移れたような気がします。
レポート課題(〜7月28日)
6月30日に公開されました。
https://www.i.u-tokyo.ac.jp/edu/course/mi/upload/2022suuri.pdf
概ね前回の出願時に想定していたような出題内容です。(今もそうですが)まだこの時は大分勉強不足だったので、研究の背景や分野の進展状況としては理論神経科学の概論擬きを書くのが関の山でした。研究構想については生物学の視点を気持ち多めにして盛り込みました。たらればなので今更仕方ありませんが、話題の解像度を上げて書いた方が後の口述試験でもう少し具体性のある回答ができたのかなと反省しています。最後のキーワード選択問題に関しては、集団生物学の枠組みを応用して書けそうだったので「少子高齢化」を選びました。
尤もこの期間中は次ページで述べる試験勉強に7〜8割ぐらいのキャパシティを割いており、レポート課題の方は構想だけ頭の中で練るという典型的な先送りモードに入っていました。最終的に課題が仕上がったのは締切当日の朝です。tex打ちに慣れていなかったら厳しかったかもしれません。